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【2023年版】住宅設備業界の動向|仕事内容から就活対策まで紹介!

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「住宅設備は新築の際に一緒に購入されるから、住宅設備業界も安定していそう!」

という就活生は多いのではないでしょうか?

しかし住宅設備業界は人々の生活に密着しているからこそ、社会状況の影響を受けやすく、動向が変化しやすい業界でもあります。

そこで今回は以下の内容について、住宅設備業界の就活を進めていた慶應生の観点から説明します!

  • 住宅設備業界の最近の動向は?
  • 住宅設備業界ではどんな仕事するの?
  • 就活対策はどのように進めればいいの?

10分くらいで読めますのでまずはご一読を!

住宅設備業界とは?仕組みを解説

住宅設備業界とは?仕組みを解説

住宅設備業界とは、住宅で使用する電気や水回りなどのインフラ設備、サッシやシャッターなどの空調及び防火設備の製造、設計、開発などを行う住宅設備メーカーのことを指します。

​​住宅設備メーカーは、以下の3つに大別できます。

  • トイレやお風呂、キッチンといった水回り製品を扱う総合住宅設備メーカー
  • 暴風雨や火災など、安全性を高めるシャッターメーカー
  • 高気密・高断熱で、エネルギー収支をゼロにする住宅の核となるサッシメーカー

特に、総合住宅メーカーのIoT住宅(スマホで家電を遠隔操作できる住宅)、サッシメーカーの窓が必須となるZEH住宅(太陽光の使用でエネルギー収支をゼロ以下にする住宅)など、2つのメーカーが注目されています。

このように近年では、利便性や環境に配慮した住宅設備へと変化しています。

住宅設備業界の仕事内容

住宅設備業界の仕事内容

住宅設備業界の主な職種を3つご紹介します。

  • 技術職
  • 営業職
  • ショールームスタッフ

技術職

住宅設備業界の技術職は、水回り製品や耐災害性のあるシャッターといった、我々の生活がより快適になるための商品の開発を行います。

自社の研究成果を活かすための商品設計に加えて、顧客の要望に応えるための商品設計を融合させて新商品を生み出します。自分の研究から得たアイデアをそのまま形にするといった、非常にやりがいの大きい仕事になるでしょう。

商品開発職は当然高い専門性を求められるので、応募条件は理系の修士課程を修了した学生に限られることがほとんどです。研究が好きな人にとっては非常に魅力的な仕事になるでしょう。

営業職

営業職は、自社で開発したトイレやキッチン、シャッター、サッシなどを顧客向けに販売する仕事です。

住宅設備業界の顧客は、ハウスメーカーやゼネコンなどの住宅のプロ相手が多いです。そのため受注できた際のやりがいは、他業界の営業職に比べて非常に大きいと言えるでしょう。

また大手住宅設備メーカーは世界でのシェア率も高く、販促活動を進めているため、営業職として海外勤務になる可能性もあります。

そのため語学力に自信がある方や、海外勤務に興味がある方におすすめです。

ショールームスタッフ

ショールームスタッフとは、主に水回りの住宅設備に関する展示場で、見積もりや商品説明を行う仕事です。

お客さまに合わせてその場で商品説明をするため、自社製品に関する知識が豊富である必要があります。

顧客とコミュニケーションを取る機会が他の職種に比べて多いため、接客や人と話すことが好きな方に向いているでしょう。

住宅設備業界に必要な資格

住宅設備業界に必要な資格

住宅設備業界での就活を有利に進められる資格は下記の2つです。

  • インテリアコーディネーター
  • カラーコーディネーター

それぞれ解説します。

インテリアコーディネーター

インテリアコーディネーターは、お客様の要望に合わせたインテリアを選び、内装の提案を行うための資格です。

照明や家具についての幅広い知識の証明につながるため、営業やショールームスタッフとして内装を提案する際に役立ちます。

インテリアコーディネーターの合格率は約25%です。試験内容は、マークシート式の1次試験と論文とプレゼンテーションの2次試験の2つです。

傾向としては、インテリア業界で施工やデザイン関連の仕事をすでにしている人の合格率が高いですが、大学生や主婦の合格者の方も一定数います。ただ実務経験があれば有利なのは間違い無いですが、勉強すれば合格できます。

カラーコーディネーター

カラーコーディネーターは、効果的に色をコーディネートして提案するための資格です。

営業やショールームスタッフといった職種においては、床や壁の色に合った住宅設備を提案する際に役に立ちます。

またカラーコーディネーターの資格は2つに分かれており、それぞれの合格率はアドバンスクラス(高難易度)が約50%、スタンダードクラス(低難易度)が約70%とどちらも非常に高いです。

合格難易度が他の資格に比べて低いため、住宅業界で働く上で取得する資格に迷っているという方にはおすすめです。

住宅設備業界が向いている人の特徴

住宅設備業界が向いている人の特徴

住宅設備業界に向いている人には、2つの特徴があると言えます。

  • 細かい配慮ができる
  • 機械や設備に興味がある

それぞれ解説します。

細かい配慮ができる

細やかな部分に配慮できる人は、住宅設備業界に向いています。

なぜなら住宅設備業界ではどの職種でも、玄関やキッチン、お風呂のデザインには顧客が使いやすいようにわずかな高さや配置の調節・工夫が必要だからです。

例えばキッチンをデザインする際に、複数人が料理やシンクを使うと想定すると混雑するため、シンクはコンロの真向かいに置かないなど、デザインや配置に工夫が求められます。

こういった調節や工夫は大雑把な人では気づきにくいので、細かい部分まで気が回る人は住宅設備業界に向いていると言えます。

機械や設備に興味がある

機械や設備に興味がある人も、住宅設備業界に向いています。

なぜなら機械や設備の探究に携われるため、自然と自社技術向上に繋がり、それに伴って顧客満足度にもつながるからです。

例えば機械や設備に興味がないと、トイレのフタの自動開閉や排せつ後の自動洗浄、非接触で手洗いを行える自動水栓といった最新技術の開発は、難しいと言えます。

そのため、新しい技術を取り入れた衛生的・清潔・快適な生活の実現のためには、機械や設備に興味のある人材が必要とされます。

住宅設備業界の魅力や就職するメリット

住宅設備業界の魅力や就職するメリット

住宅設備業界の魅力は2つあります。

  • 営業のやりがいが大きい
  • 顧客との信頼関係を実感できる

それぞれ解説します。

営業のやりがいが大きい

住宅設備業界の営業職は、他業界に比べてやりがいが大きいと言えます。

その理由として住宅設備メーカーの顧客は、ゼネコンやハウスメーカーなど住まいに関する専門性のあるプロであり、すでに契約済みのメーカーからの乗り換えを促すことは難しいからです。

そのため契約獲得のためには高いプレゼン能力だけでなく、住宅に関する豊富な知識や顧客や利用ユーザーが求める魅力的な点など、常に学び続ける必要があります。

ただその反面、契約が取れた時に自分の成長を実感できるため、やりがいが大きいと言えるでしょう。

顧客との信頼関係を実感できる

住宅設備業界では、クオリティの高い商品や施工の品質しだいで複数の現場でも採用されるため、顧客と関わる期間が増え、その過程で信頼性関係を実感できます。

もし信頼関係が構築されれば、商品を取り扱ってもらう敷居が下がったり、取り扱い説明もパターン化しやすくなったりと、年数を重ねるごとに仕事がしやすくなります。

そのため、コミュニケーションが得意な人は信頼性を武器にして、働きやすい環境を構築できると言えるでしょう。

住宅設備業界の大変さや就職するデメリット

住宅設備業界の大変さや就職するデメリット

住宅設備業界に就職するデメリットは次の3つです。

  • 商品開発のスケジュールに余裕がない
  • 残業・休日出勤が多い
  • 新規取引先の獲得が困難

それぞれ解説していきます。

商品開発のスケジュールに余裕がない

住宅設備業界の開発職は、商品開発のスケジュールに余裕がありません。

納期までに完成させないといけないというプレッシャーの中、日々の業務にあたる必要があるため、場合によっては営業職以上に根気強さが求められることも。

自分のミスしだいで商品販売の延期の恐れのある環境は、人によっては辛く感じてしまうでしょう。

残業・休日出勤が多い

住宅設備業界の中でも、特に営業職は顧客の都合が優先されるため、休日出勤や残業時間が増えます。

もちろん手当や代休で相殺されますが、帰宅が深夜になったり、連勤になったりと、体力を要する業界だと言えるでしょう。

業界が縮小傾向

少子高齢化の進行による新設住宅着工戸数の減少の影響で、住宅設備業界の市場が縮小しています。

そのため住宅設備業界では、リフォーム営業の強化をしていますが、業績の頭打ちが懸念されています。

ただし企業によっては海外展開に注力しているため、今後は販路拡大が期待できる可能性もあるといえます。

住宅設備業界の有名企業ランキングTOP3

住宅設備業界の有名企業ランキングTOP3

住宅設備業界の中でも、特に就活生からの人気も高い3社をそれぞれ紹介していきます。

  • LIXIL
  • パナソニック
  • TOTO

LIXIL

LIXILは、住宅設備業界最大手メーカーです。

住宅設備機器の中でも特に、建物内装、外装建材、水回り設備、システムキッチンを扱っています。

LIXILは、「INAX」「トステム」「新日軽」「TOEX」「サンウェーブ」の4社が統合した会社で、売上高も住宅設備業界の中ではトップを誇ります。

また、日本以外にも世界約150カ国で商品を展開するグローバルカンパニーでもあり、入社してからも海外研修が多いため、海外で働きたい方におすすめです。

パナソニック

パナソニックは、住宅設備業界で2番目に高い売り上げを誇るメーカーです。

特に、家電技術を使ったIoT設備における高い技術力を有しています。

新設住宅着工戸数が減少の中、一人ひとりのニーズに合った住宅が求められているため、loT設備の需要はどんどん増えていくでしょう。

TOTO

TOTOは、トイレや洗面器など、衛生陶器の国内シェア6割を誇る住宅設備メーカーです。

世界18の国と地域に事業展開しており、TOTOの登録商標であるウォシュレットの出荷台数は、全世界で約5,000万台に到達しています。

近年は、バリアフリーやユニバーサルデザインなど身体障害者や高齢者への配慮が高まっているため、社会問題の解決につながる商品を開発したい方におすすめです。

住宅設備業界の志望動機の書き方

住宅設備業界の志望動機の書き方

住宅設備業界の志望動機の書き方のポイントは、以下の2点を明確にすることです。

  • 機械や設備に興味があること
  • 細やかさと正確さを持つ

そのためESは、機械に触れてきた経験や小さなことに気付いて改善した経験について、書くことが重要です。

住宅設備業界の自己PRの書き方

住宅設備業界の自己PRの書き方

自己PRを書く上でのポイントは、自分の強みが希望する職種の適正かどうか否かを確認することです。

以下のように住宅業界では、職種ごとに求められる能力が異なるので注意しましょう。

 開発職営業職ショールームスタッフ
求められる能力
  • 専門性
  • クリエイティブ力
  • 細かさと正確さ
  • コミュニケーションスキル
  • 粘り強さ
  • 専門性
  • コミュニケーションスキル
  • 自社知識
  • 細かさと正確さ

希望する職種に求められる能力の中で、あなたの強みであり原体験をしっかりと話せるものを選択し、自己PRにしましょう。

あなたの強みは何かを伝えるだけでなく、具体例を提示することによって、根拠を明確に伝えることが重要なのです。

住宅設備業界の年収や給料!ボーナスはいくら?

住宅設備業界の年収や給料!ボーナスはいくら?

住宅設備業界の年収や給料を職種別に紹介します。

転職サイトの、住宅設備メーカーの正社員の給与情報をもとにまとめています。

職種によりそれぞれの金額が異なるため、志望職種選びの参考にしてください。

技術職

技術職のボーナスを含めた平均年収は約400~600万円です。

この年収をもとに計算すると、ボーナス込みの平均月収は約33~50万円です。

企業によっては、インテリアコーディネーターやカラーコーディネーターの資格を持っていると、資格手当がもらえる場合もあります。ぜひ資格取得に挑戦しましょう。

営業職

営業職のボーナスを含めた平均年収は約350~550万円です。

この年収をもとに計算すると、ボーナス込みの平均月収は約30~46万円です。

営業職は個人の営業成績によって歩合が発生するため、20代のうちから年収1000万円以上稼ぐ方もいます。そのため、稼ぎたい方にはおすすめの職種といえます。

ショールームスタッフ

ショールームスタッフのボーナスを含めた平均年収は約300~500万円です。

この年収をもとに計算すると、平均月収は約25~42万円です。

他の2つの職種に比べると若干給与水準は低いですが、その分未経験社からでも取り組みやすい職種と言えます。接客に興味がある方にはおすすめの職種です。

住宅設備業界の動向や今後の将来性は?

国土交通省による新設住宅着工戸数の推移をみると、平成30年以降の新設住宅着工戸数は2年連続で減少していますが、今後の住宅設備業界が成長していくと考えられる理由は以下の3つです。

  • 技術力を生かした新事業への参画
  • リフォーム需要の増加
  • 海外進出

それぞれ解説します。

技術力を生かした新事業への参画

住宅設備業界の各メーカーは、新型コロナウイルス感染拡大を商機と捉え、技術力を生かした新しい事業への参画を進めています。

例えば、LIXILはメルカリと共同で商品をレジに並ぶことなく発送できるサービスを、TOTOは水栓に触れずに水の流量調整ができるタッチレス水栓といった商品開発を、新たに進めています。

人々の働き方や環境、感染症などの影響によって、暮らし方が変わりつつあるため、時代に合わせた商品やサービスを今後も開発できれば、成長は続くと考えられています。

リフォーム需要の増加

今後の住宅設備業界では、建築物の老朽化にともなってリフォーム需要が増えると考えられています。

その理由として、新設住宅着工戸数が減った=今ある住宅のリフォームが必須となるので、当面の間は需要の変動は少ないと言えるでしょう。

そのため、今後も緩やかに住宅設備業界は成長を続けると考えられます。

海外進出

住宅設備メーカーは国内の市場が縮小傾向にある中、海外需要に焦点を当てています。

例えばLIXILは日本以外にも世界約150カ国で商品を展開しており、海外研修なども充実しています。

このように海外で新たな市場開拓ができる住宅設備メーカーは、今後も成長を続けると考えられます。

そのため海外進出を進める住宅設備業界の企業から、語学力がある人のニーズが高くなると言えるでしょう。

住宅設備業界のよくある質問

住宅設備業界のよくある質問

住宅設備業界を志望する就活生から、よくある質問を3つ紹介します。

  • 住宅設備業界はブラックって本当?
  • 住宅設備業界へのコロナの影響は?
  • 大学で何を選考している必要がある?

住宅設備業界はブラックって本当?

住宅設備業界全体がブラックとは言えませんが、他業界に比べて出勤数が多いのは事実です。

特に営業職や開発職は、顧客の都合でスケジュールの変更が多々あるため、休日出勤や残業時間が増えるのが現状です。

しかし残業手当は出るため、やりがいを持って仕事に取り組めていれば、収入は増えます。

そのため、住宅設備業界がブラックかどうかよりも、自分がその企業で本当に働きたいか否かを考えるべきと言えます。

住宅設備業界へのコロナの影響は?

新型コロナウイルスの感染拡大によって、住宅設備の需要は一時期かなり低迷しました。また製品は中国製のものが多く、納期の遅れや工事の先送りも頻繁に見受けられました。

しかし現在の住宅設備業界は、新型コロナウイルスで不便になった暮らしを、商品化して解決するプラスの流れに転換しました。

よって、今後別の感染症の影響で市場が大きく縮小することはないと言えるでしょう。

大学で何を専攻している必要がある?

住宅設備業界は、技術職か営業職かで専攻が指定されるか否かが異なります。

開発職の採用は理系出身者に限られ、さらに部署によって専攻が指定されている場合がほとんどです。たとえば、開発職は化学系や材料系、生産管理職は管理工学系や情報系など、専門的な知識をある程度身に付けていることが求められます。

それに対して営業職は実力主義のため、入職前に求められる専門知識は不問な傾向があります。

まとめ:住宅設備業界だからこそのやりがいは多い!

住宅設備業界だからこそのやりがいは多い!

住宅設備業界は社会情勢の影響を受けやすい業界であるため、近年は少子高齢化やコロナウイルスの影響で市場や求められる人材が変化しています。

しかし住宅のプロ相手に営業ができたり、自分の発想が人々の生活の豊かさに直結する開発など、住宅設備業界だからこそのやりがいも多いです。

興味がある方は、日々業界の動向をチェックして、どのような人材が求められているのかを考えるようにしましょう。

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